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国と国の間に橋を架ける- 交通銀行によるパリ地方への投資

国と国の間に橋を架ける- 交通銀行によるパリ地方への投資

中国本土で5番目に大きな銀行である交通銀行は、フランスでの事業運営の拠点として、またヨーロッパ市場への参入拠点として、パリ地方を選びました。両国間の関係を確立するという目的を掲げる交通銀行は、国際的なビジネスと投資を推進しているパリ地方の繁栄する経済エコシステムを活用するために、パリ支店を設立しました。パリが急速に主要な金融センターに進化していると彼らが考える理由と、当機関がどのように彼らの事業拡大を支援したかをご覧ください。


交通銀行のパリ地方の支店について簡単にご説明いただけますか?

交通銀行パリ支店は、フランスの規制当局への登録を経て、2016年2月に開設されました。交通銀行グループの20番目の海外支店として、「グローバルな競争力とウェルスマネジメント能力を備えた世界有数の銀行を構築する」という開発戦略に基づいて設立されました。パリ支店は、地元の法人顧客と積極的に連携しながら、中国とフランスの間の架け橋となるよう取り組んでいます。当支店は主に中国企業のフランス子会社およびこれらのフランス企業の中国子会社にサービスを提供しています。現在、パリ支店は、フランスのフォーチュン500企業および主要企業のいくつかとビジネス関係を確立しています。


交通銀行がパリ地方に進出することを決めた理由は何でしたか?

パリ支店は、中国とフランスの間の経済的、政治的、文化的交流が原動力となって開設されました。フランスは、中国と正式な外交関係を樹立した最初の西側諸国であり、現在、欧州連合内で3番目に大きな貿易相手国です。支店が置かれているパリ地方は、ヨーロッパの政治、文化、金融、企業、イノベーションの主要な中心地であり、中国企業がヨーロッパでビジネスを拡大するために選んだ最初の場所の1つであるため、当地方に開設されました。力強い経済地域圏として、パリ地方はフォーチュン500企業の本社がヨーロッパで1番目に、世界では3番目に集中した地方であり、EUで最も高い地域別GDPを誇っています。パリ地方はまた、金融セクターの発展を促進するあらゆる触媒的要因を持った地方でもあります。


御社の事業拡大における Choose Paris Region からの支援について、少し教えていただけませんか?

まず、Choose Paris Regionは、何年にもわたり準備のさまざまな段階で私たちのプロジェクトを支援してくれました。そして、「手に手を取った」緊密なサービスを提供することで、2016年のパリ支店開設の成功に大きく貢献しました。次に、当機関は交通銀行が地域社会にうまく同化するのを助け、潜在的な顧客とビジネスリソースを十分に提供してくれました。また、当行が取引関係を確立しているフォーチュン500企業を含むパリ支店の顧客構造を大幅に強化してくれました。そして最後に、銀行業務において十分な資格のある人材をパリ支店に提供してくれました。付け加えるならば、当地に設立された多数の中国企業も、国境を越えた金融ビジネスを拡大するための顧客基盤をパリ支店に提供してくれています。


コロナ禍は、パリ地方における御社の活動にどのような影響(プラスまたはマイナス)を与えましたか?

コロナ禍はパリ支店に重大な問題をもたらすと同時に好機ともなりました。テレワークは、作業効率を低下させるとともに顧客関係の維持にマイナスの影響を及ぼし、また、貸付後のローン監視もかなりのプレッシャーを生みました。ただしコロナ禍は、支店の活動の継続性に対する本当の試金石となり、チーム、システム、管理者にとって重要な改善の軸となったという意味で、好機ともなりました。


Pパリ地方は、一般的な金融セクターにとって、活況を呈するハブへと成長しつつあります。当地方の金融エコシステムについてどう思われますか?

最初に思い浮かぶのは、規制当局が健全性を重視した管理を採用すればするほど、金融機関がより規制遵守した発展をすることになるということです。
二つ目は、金融エコシステム全体が、フランス四大銀行の主導する健全な競争とダイナミックな発展という望ましい状況下にあるということ。三つ目は、ブレグジットに伴い、金融センターとしてのパリの中心的な役割が強化され、ビジネスチャンスや関連するコミュニケーションが増えたということ。そして最後に、国際サービスでの競争力が徐々に向上してきたということ。例えば、規制当局は英語とフランス語のバイリンガルサービスを開始しました。それにより、外国の銀行にとっての魅力が大幅に増加しました。


交通銀行の長期的なプロジェクトは何ですか?スタッフをさらに育成/採用する計画をお持ちですか?

T交通銀行が長期的な展望として描いているのは、フランスのパリに支店を置き、ヨーロッパ全土で事業を展開し、パリ支店を中国とフランスの企業の橋渡し役として機能させることです。交通銀行グループは、パリ支店の発展を支援し、パリ地方の戦略的役割を強化するために、2020年に初期資本のほぼ4倍にあたる1億1,500万ユーロという大幅な増資を実施しました。将来的には、パリ支店では約30名の採用が見込まれており、現在と比較してその規模は50%拡大される予定です。


パリ地方を外国人投資家に勧めますか?当地方の強みは何だと思いますか?

もちろん勧めます。パリ地方には次のような利点があると思います。

  1. 人材。必要なスキルを持つ高学歴のエリートの多くは、パリ地方に住むことを選択しています。
  2. 典型的なフランスの文化と、優れた生活の質。
  3. 交通ハブ。パリは交通が便利で、世界各地への移動が簡単です。
  4. ビジネス環境。外国人投資家は、パートナーとターゲット顧客を素早く簡単に見つけることができます。


パリ地方でのビジネス環境を、3つの単語で短く言い表すとしたら、どのような言葉になりますか?

満足できる、コミュニケーションが容易、ダイナミック。

 

Choose Paris Experts

Claude Chevalier

Financial Services & FinTech
Expert