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パリ地方:アーバンエアモビリティのリーダーへの道に

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パリ地方、ADPグループとRATPグループは、9月30日に、アーバンエアモビリティ産業部門の構築を発表しました。発表は電気垂直離着陸機(eVTOL)を開発するアーバンエアモビリティのプレーヤーのパリ地方の主実験場になる予定のポントワーズ飛行場で行われました。2024年のオリンピック・パラリンピックの展望は、業界全体を巻き込み、環境に配慮した産業を促進し、パリ地方をアーバンエアモビリティの世界市場のリーダーにする素晴らしい機会を提供しています。Volocopter GmbHは、先頭をきってフライトを試験し、パリ地方で開催される2024年のオリンピック・パラリンピックに向けてヨーロッパでのエアタクシーへの道を開くでしょう。

現在の航空輸送と景気回復における環境の変化の状況下で、パリ地方、ADPグループとRATPグループは、電気垂直離着陸機(eVTOL)に着眼して、アーバンエアモビリティ産業部門の開発をめざしています。

各パートナーは、したがって、旅客用であれ貨物用であれ、既存の方式を補完できるこの新しい輸送方式の出現を可能にするため一緒にすべての条件をそろえることを決定しました。さらに、2024年のオリンピック・パラリンピックの展望は、パリ地方をアーバンエアモビリティの世界市場のリーダーにするために産業全体を巻き込む素晴らしい機会を提供します。電気エアタクシー会社であり、アーバンエアモビリティのパイオニアであるVolocopterは、9年間の航空経験をこの試みにもたらして、プロジェクトの実現可能性を強化しています。

ポントワーズ=コルメイユアンベクサン飛行場でのエアモビリティ部門の構築と開発は、パリ地方が主導した復興計画と最近のパリ地方COP2020会議の要点の両方と一致しています。 また、2024年のオリンピック・パラリンピックの範囲と優先事項にも入ります。その結果、この事業は、航空業界全体を巻き込み、世界のアーバンエアモビリティ(UAM)市場で参照されるべき地域としてパリ地方独特の特質を実証する貴重な機会となっています。

ヴァレリー・ペクレス ― パリ地方州知事

ポントワーズの実物大の実験場

使用、受容性、規制、技術、工業化の観点からこの新しい形態のモビリティが提起する課題を前にして選ばれたアプローチは、パリの北西35kmの都市部にあるポントワーズ飛行場で、実際のそして安全な航空環境を利用して、ユニークな実験場を提供することでした。2021年前半に、まず航空側、つづいて建物内の搭乗エリア(適切な駐機場、充電システム、グラウンドマーキング)で必要な整備が行われます。欧州連合航空安全機関(EASA)と欧州航空航法安全機構通称ユーロコントロールの支援を受けて、2021年6月に駐機場、離着陸の操作および車両周りの操作、メンテナンスや充電、が実際の航空環境で試験されます。

国際関心表明募集の開始

さらに、パリ地方の大グループ、中小企業、スタートアップ、研究所そして大学のエコシステムを長期的に構築するために、Choose Paris Regionの支援を受けて、世界的な関心表明募集が開始されました。応募要項は、2020年10月1日から11月13日まで、次のリンクwww.reinventairmobility.comで公開され、選ばれたプロジェクトは2020年12月18日に発表されます。これは、アーバンエアモビリティのすべての構成要素をカバーしています。

  • 車両開発:メーカーおよび機器サプライヤー(バッテリー、航空電子工学など)向け
  • 都市インフラストラクチャ:エネルギー会社や垂直離着陸機用飛行場設計者向け
  • 運営インターモーダルソリューション、メンテナンス、またはデジタルプラットフォームのサプライヤー向け
  • 空域統合:無人交通管理(UTM)や通信/ナビゲーションシステムのサプライヤー向け。
  • 受容性:社会的および環境的問題を扱う研究所や研究機関向け。

Volocopterは、シンガポール、ヘルシンキ、ドバイでの公開飛行の成功の実績があり、パートナーとしての地位を確立した最初の企業プレーヤーです。

RATPグループの会長兼CEOカトリーヌ・ギヨー、パリ地方州知事ヴァレリー・ペクレス

垂直離着陸機(eVTOL)を中心としたアーバンエアモビリティ(UAM)産業の構築は、パリ地方の魅力にとって不可欠です。この産業の成長は、環境に優しい産業ソリューションの開発に貢献し、パリ地方に都市のマルチモーダル輸送システムのユニークな組み合わせを提供します。Choose Paris Regionは、その技術的専門性と国際ネットワークを活用し、この最先端セクターの立ち上げに関与するフランスおよび国際企業を特定するために、関心表明を主導します。

フランク・マルゲン― Choose Paris Region理事長

今日、私達は脱炭素化された革新的な航空のすべての潜在的な将来の開発を探求し可能にすることをめざしています。 垂直離着陸が可能なフル電動車両で運用されるアーバンエアモビリティは、ヨーロッパで唯一の実験の機会であるポントワーズ飛行場にサンドボックスを設置することで、離陸と開発の加速を可能にします。パリ地方およびRATPグループと協力し、国際的な関心表明募集の枠組みの中で、私達はモビリティと地域への結びつきの面で私達のインフラストラクチャ資産、ノウハウそして専門性を組み合わせることにより、パリ地方のユニークなエコシステムを強く統合する立場にあります。

エドゥアール・アルクライト―ADPグループ副CEO

エアバスとのはじめての大きなパートナーシップの後で、RATPグループが新しいフェーズに向けてエアタクシー部門での志を追求し、都市のエアモビリティ産業部門の展開を加速するのは当然のことです。RATPグループにとって、この新しいモビリティは、従来の輸送方式を積極的に補完します。この実験場を開設し、イルドフランス州の支援を受けてADPグループとともに国際規模での関心表明募集を開始することによって、私たちは明日のスマートシティの特権的なパートナーとなり、 私たちの人間的および技術的専門性を活用したいと思っています。

カトリーヌ・ギヨー ― RATPグループ会長兼CEO

私達は、パリ地方のアーバンエアモビリティ・プロジェクトで選ばれたeVTOLメーカーであることに信じられないほど心弾ませています。今後2〜3年で最初の営業エアタクシールートを開設し、ここヨーロッパでローンチパートナーができることを楽しみにしています。

フロリアン・ロイター ― Volocopter CEO